EDUCATION

研修について

後期レジデント

救急に強い病院総合医(ホスピタリスト)を目指す

現在、地域の病院や診療所の医師が、かかりつけ医として地域医療を支えています。
日本社会の急速な超高齢化等を踏まえると、健康にかかわる問題について適切な初期対応等を行う医師がさらに必要となることから、総合的な診療能力を有する医師の必要性が増しています。
杏林大学救急総合診療科後期レジデンスは、救急に強い病院総合医(ホスピタリスト)を目指します。

後期レジデントプログラム概要

総合診療専門研修は、卒後3 年目からの専門研修(後期研修)4 年間で育成されます。


●1年次修了時には、患者の情報を過不足なく明確に指導医や関連職種に報告し、健康問題を迅速かつ正確に同定することを目標とします。


●2年次修了時には、入院管理も経験することによってホスピタリストとしての診療能力の幅を広げ、患者の健康問題に対して帰宅後・入院後の状況も考慮したマネジメントを提供することを目標とします。


●3年次修了時には、多疾患合併で診断や治療プロセスに困難さがあったり、患者を取り巻く背景も疾患に影響したりしているような、 複雑な健康問題に対しても的確なマネジメントを提供することができ、かつ指導できることを目標とします。


また、総合診療専門医は日常遭遇する疾病と傷害等に対する適切な初期対応と必要に応じた継続的な診療を提供するだけでなく、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護、看とりなど保健・医療・介護・福祉活動に取り組むことが求められますので、24 ヵ月以上の総合診療専門研修Ⅰ及びⅡにおいては、後に示す地域ケアの学びを重点的に展開することとなります。
プログラムの内容は専門医プログラムの範囲内であれば希望に応じて変更することは可能です(ローテートするタイミング、病院、診療科など)。希望に沿えるようにできるだけサポートいたします。また、当科研修プログラムは東京都地域枠入学者の奨学金の返還免除要件を満たすように対応することも可能です。
プログラムの詳細に関しては、PDFファイルをご確認ください。
専門研修プログラムの概要と診療実績(PDF)

後期レジデントスケジュール例

後期レジデントスケジュール例

後期レジデントカリキュラム例

後期研修1年目

多種多様な患者・疾患に対応できる救急医療

杏林大学医学部付属病院救急総合診療科での基礎研修を12ヶ月間行います。主に1・2次救急外来の業務を行います。
総合診療医としての基礎力はもちろんのこと、どんな状況においてもすぐに行動することができる瞬発力を鍛えます。また、学会発表や臨床研究なども積極的に行い、医師としての基礎も学びます。

後期研修2年目

入院管理を学びホスピタリスト救急患者の非常に多い病院で適切な医療を提供

当科関連病院(関東労災病院、東京ベイ・浦安市川医療センター、練馬光が丘病院、東京都済生会中央病院、佼成病院、公立昭和病院など)において内科必修研修を12ヶ月間行います。
1年目で習得した基礎力をもとに臨床能力の向上を目指すだけでなく、限られた医療資源の中で患者や地域のニーズに合わせた適切な医療を提供できる力を身につけます。

後期研修3年目

小児科・希望選択科をローテーション

杏林大学医学部付属病院救急総合診療科での研修を6〜9ヶ月(内3ヶ月を杏林大学医学部付属病院救急科をローテーションすることも可能)、杏林大学医学部付属病院小児科での小児科必須研修を3ヶ月行います。希望する場合は3ヶ月間選択科(外科・整形外科・産婦人科・精神科など)での研修が可能です。
2年目までに身に着けた総合診療医としての基礎力をさらに補うべく、小児科、選択科をローテーションすることで、より深く学びたい分野での知識の向上を目指します。

後期研修4年目

医療資源の乏しい地域での研修

医療資源が乏しいとされる地域の診療所もしくは中小病院において総合診療専門研修Ⅰを12ヶ月間行います。現在は檜原診療所で先輩医師が研修を行っています。
3年間で身につけた総合診療医としての力を存分に発揮し、患者と地域のニーズにしっかり応え、全人的医療が提供できる医師を目指します。