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救急総合診療科とは

研究・学会発表

研究マインドの育成が第一

大学病院で後期研修を行うメリットとして、研究面での充実があげられます。救急総合診療科は、杏林大学医学部総合医療学教室の完全バックアップのもと、さまざまな研究を行っております。すでに大学院を卒業し学位を取得した先輩や、現在大学院に在籍する先輩は、2017年4月の時点で7名おり、科学研究費助成事業(科研費)で助成されている3つの研究を中心に、多くの臨床研究を積極的に行っています。大学院で研究するテーマは大学院生と指導教官で一緒に決めていきます。研究マインドの育成を一番に考え、大学院生の自主性が尊重されます。

現在進行中の研究は、温熱・寒冷環境と疫学を組み合わせた研究・シミュレーション教育に関しての研究・失神の診断に関しての研究・トリアージに関しての研究・運動と心機能に関する研究・温熱環境と心機能に関する研究などが行われています。また、微生物学教室と連携して、マクロファージを用いた全く新しい抗菌薬の開発に向けた研究も2016年度よりスタートしています。指導教官はハーバード大学・コーネル大学・テキサス大学などへの留学歴もあり、博士課程修了後の留学も積極的に応援する環境が整っています。

後期レジデントは年に1回は海外学会で発表することを目標とし、例年、救急医学会・救急医学会関東地方会・臨床救急医学会・内科学会総会・内科学会関東地方会など、国内の学会だけでなく、アメリカ心臓協会(AHA)・欧州心臓病学会(ESC)・環太平洋外科学会(PPSA)などで発表をしています。国内・国外ともに学会で賞を受賞することも多くなってきました。

世界最先端の設備

救急外来には世界最先端の超音波診断装置であるフィリップス社製のEPIC 7が国内で唯一導入されています。この装置を用いた心臓の3Dエコーを用いた研究も行われており、3Dエコーに関しては世界トップレベルの研究環境にあります。
また、非観血的血行動態測定装置や経頭蓋骨ドップラー検査を用いて、循環動態のリアルタイムでの把握は、脳血流の評価など、循環生理学を中心とした研究を行っています。